小沢一郎という政治家は、ある時、突然殻に閉じこもってしまう

小沢一郎という政治家は飛び抜けて優秀なのだが、変わり者で、コミュニケーション能力がないわけではないのに、ある時、突然殻に閉じこもってしまう。

例えばPKOのような外交安保政策については、トップダウンの力がよく効く。小沢さんは、こういうのは得意で、水を得た魚のように活躍した。しかし、例えば国民福祉税のように、細かい根回し、あるいはボトムアップが必要な経済政策では、見事に失敗した。その脆さは同じ人とは思えなかった。