人と人がつながること

花は心を慰めてくれる。孤独をいやしてくれる。
しかしそれにもまして人間が人間を幸せに出来る。これはすばらしいことだ。
手を握る。笑顔を見せる。言葉をかける。抱きしめ合う。手のひらでなでる。
特別なお金もかからず、伝統も格式も関係なく、家柄も関係なく、
ただ、その人の存在が、相手の人を幸せにする。
それが人間愛のすばらしい秘密なのだと思う。
イエスキリストの言う愛の一面はそのようなものなのだろう。
人から人にしか伝えられないものだ。

肩が痛いという人に、揉む手に力をいれて肩の筋肉をほぐすだけがいいことではない。
力など入れなくても、ただ手のひらの温かさが伝わるようにして、
心の優しさが伝わるようにして、そして言葉をぽつりぽつりと語りかければそれでいい。
脳と脳は言葉で、仕草で、信頼と愛で、つながった時に安心するように出来ている。

目の前の人と手をつないだ時。
心が通じた時。
目の前にいない人でも、心が通じ合っていると確信できた時。
みな、心を癒す。