アーカイブ10

愛された分しか愛せないとは思わない

人は愛された分しか愛せない。
そんな言い方がある。わたしはそうは思わないが。

第一、神はわたしたちを無限に愛して無限に許している。
だからわたしたちは無限に隣人を愛することだってできるはずだ。

しかしまた一方で、人を愛する能力には差があることも感じる。

さらには、人に愛される能力にも差があると感じる。

私はたくさん愛された。
少なくともその分は人を愛することができると思う。

謙虚に、大きな愛で、人を守っていこうと思う。

Last updated Mar 20, 2006 01:58:57 PM
Mar 19, 2006
光はまだ遠い

渡辺和子「愛することは許されること」p.128より

私は、苦しい時には、しっかり苦しんだらいいと思っています。(中略)せっかくの苦しみが、もったいないように思うのです。
「あかりをつけたら、闇がもったいない」というのと同じです。闇には闇の価値があるのだということ。明るいところにしかいたことのない人に、真の闇の暗さはわからないし、したがって明るさのありがたさもわかりません。(中略)
「当たり前が輝いて」見えてくるのです。

p.108
信仰というのは、その間の”闇の時間”を、光の存在を信じながら生きることといってもよいかもしれません。

—–
しっかり苦しめといわれている。腹を据えて、この暗闇を味わい尽くすしか道はないようだ。闇の時間を生きるしかないようだ。

かつてささやかであたりまえだったことが
いまは輝いて思い出される。

光はまだまだ先のようだ。

Last updated Mar 19, 2006 08:32:50 PM

反省の方法

反省によいのは絶食とマタイ受難曲かと思う。

ここ数日で食べたものは桃缶と伊藤園の野菜ジュースとアイスクリーム一個だけ。野菜ジュースはかなり甘みがあるので、とりあえずのカロリーにはなっていると思う。内臓脂肪がすこしは減ったような気がする。

マタイ受難曲ははリヒターの盤とカラヤンの盤を順に聴いている。
人間は弱いものだが、しかし、反省もできるものなのだと思いつつ聴いている。
三度否認して、それでも、その後に悔い改めることができた。
わたしにとって何という大きな贈り物だろう。

深刻に反省しようと思う。

Last updated Mar 19, 2006 07:50:54 PM

聖書の魅力

知人の文章を紹介します。
—–
 「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。」(ヨハネの福音書第1章1節)

 生まれて初めて読んだ聖書の箇所です。当時は教会の英会話クラスの一生徒でした。「何だかよく意味は分からないけど、とても大切なことが書いてあるような気がする。興味があるなぁ。」というのが、その時の感想でした。

 英会話クラスは正味50分で、残り10分が「チャペルタイム」という聖書購読の時間でした。生徒は男性2名と私の計3名で、ひとりもクリスチャンはいませんでした。ですから、最初のうちは「御霊」と書かれていると誰かが「おんりょう」と間違えて読んだりして、アメリカ人宣教師の先生に「それは『みたま』と読みます・・・」と、たしなめられて皆で笑ったこともありました。

 英会話を初めて3ヶ月後、生まれて初めて礼拝に出ました。その時、何の気無しに聖書をめくっているとこのように書いてありました。

「だれも自分を欺いてはいけません。もしあなたがたの中で、自分は今の世の知者だと思う者がいたら、知者になるためには愚かになりなさい。」(Iコリント3:18)

 当時は「知的な人間になること」に憧れの気持ちを抱いていたので、一見逆説的なこのみことばがとても新鮮で、魅力あるものとして心に残りました。

 それから間もなく、新約聖書を借りて自宅で読み始めました。とても面白く、どんどん読み進みました。本を読むことと、理屈っぽくあれこれ考えを巡らせることが大好きな私にとって、今まで得ることのできなかった満足感のようなものを、聖書を読みながら味わっている部分もありました。「ここに書いてあることは、これからの人生に活用できるかも知れない。」そんな風に、悪気もなく考えていました。

 ところが、だんだんとその気持ちは変わっていきました。聖書のどこにも私個人の名前は書いてありませんが、様々な箇所で「ああ、これは自分のことだ。」と思い当たる機会が増えていきました。そしてある時、

「彼らは、神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなったからです。」(ローマ1:21)

 自分はこの状態にあるのだ、ということが分かりました。神様のご意志とは反対の方向に歩んできたこと、自分だけを人生の基準として頼ろうとしていたことに気付かされました。
 それから間もなく、宣教師の先生とお祈りをして、私はクリスチャンになりました。(ちなみに、一緒に英会話を習っていたお二人は、ご家族ぐるみで食事に招いてくださったり、イースターの前には教会でイエス様の生涯を描いたビデオを見たり、私の洗礼式にも来てくださったり・・・と、宣教師の先生と共に、良い交わりをさせていただきました。とてもいい思い出です。)

 神様に救われる前「聖書に書いてあることは役に立ちそうだから自分の人生に『利用』しよう」と、(知らなかったとはいえ)不遜なことを考えていた私ですが、今でも時々そのような読み方をしてしまいそうな時があり、悔い改めます。

 「まことに、私が、きょう、あなたに命じるこの命令は、あなたにとってむずかしすぎるものではなく、遠くかけ離れたものでもない。これは天にあるのではないから、『だれが、私たちのために天に上り、それを取って来て、私たちに聞かせて行なわせようとするのか。』と言わなくてもよい。また、これは海のかなたにあるのではないから、『だれが、私たちのために海のかなたに渡り、それを取って来て、私たちに聞かせて行なわせようとするのか。』と言わなくてもよい。まことに、みことばは、あなたのごく身近にあり、あなたの口にあり、あなたの心にあって、あなたはこれを行なうことができる。」(申命記30:11~14)

「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。」(IIテモテ3:16)

「神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。」(ヘブル4:12)

このようなみことばを救われた者として、ひとりで、また教会で、主にある兄姉と共に読むことができる幸せに心から感謝しています。

自分の聖書を手に取りページをめくる時、また、身体や心が疲れている時はテーブルや枕もとに置かれた聖書の表紙を眺めるだけでも「神と共に歩む」生活の心強さを感じることができます。

これからも日々みことばから学び、そして神様が私に与えてくださっている計画に従って、周りの方へもお伝えしていきたいと願っています。

主にありて
2005年10月30日

—–
聖書を読んでいて
ああこれは自分のことだと思う時、
自分を変えることができるのかもしれない。

神様、愚かで小さなわたしを変えてください。
このままではいけないのです。

Last updated Mar 19, 2006 07:31:36 PM

初恋回路

脳の中には初恋回路、恋回路、愛回路、情回路などが隣り合って存在しているのではないか。
何回目の恋だからということが問題なのではない。
初恋回路が作動すればそれは初恋なのだ。

時間の順にいえば、

初恋 → 恋 → 恋愛 → 愛 → 愛情 → 情

少しずつ脳の回路が変更されてゆく。
しかし回路は残っている。
妻たちが夫の「再びの初恋」に驚くのも無理はない。
「あの人のどこにこんな純なところがあったのかしら」
と笑ってしまうくらいのものらしい。
夫の本棚に「恋愛マニュアル」を見つけて、
かなりがっかりしたという。
「お揃いのアクセサリー」をマニュアル通りに
つけていたから二度がっかりしたという。

妻たちに声援。

Last updated Mar 19, 2006 11:57:32 PM

コリント人への手紙第一 愛について

コリント人への手紙第一 13:4~7まで。

新共同訳で紹介する。

愛は忍耐強い。愛は情け深い。
ねたまない。
愛は自慢せず、高ぶらない。
礼を失せず、自分の利益を求めず、
いらだたず、恨みを抱かない。
不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
すべてを忍び、すべてを信じ、
すべてを望み、すべてに耐える。

新改訳聖書で紹介すると、次のようになる。

愛は寛容であり、愛は親切です。
また人をねたみません。
愛は自慢せず、高慢になりません。
礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、
怒らず、人のした悪を思わず、
不正を喜ばずに真理を喜びます。
すべてをがまんし、すべてを信じ、
すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。

—-
「愛」の部分に自分の名前を入れて、お祈りしなさいとのことでした。

半分も四分の一もできません。全然できません。

Last updated Mar 19, 2006 09:16:56 PM

Mar 18, 2006
優しさ–弱さ

やさしい人は、ひょっとしたら単に弱いだけではないのか。
ストレスに強い人は、単に無神経なだけではないのか。
感じがいい人は実は嫌われたくないと思っている臆病者ではないのか。
そんな話が出た。

優しさ–弱さ
ストレスに強い–無神経
感じがいい–嫌われたくない

「○○さんはソフトな感じでいいですね。」
「いえ、嫌われたくなくて気をつかっているだけなんですよ。
優しさも弱さじゃないかって、最近は思います。
無神経な人だけが、元気なような気がして。」

そんな面ばかりでもないけれど、
やさしい人は
やはりつらいこともあるのだろう。
自分の優しさゆえに傷ついてしまうのだろう。

Last updated Mar 18, 2006 06:24:34 PM

大伴家持 春の愁い

職業的技巧

鶯の 鳴き散らすらむ 春の花 何時しか君と 手折りかざさむ

鶯の 来鳴きとよもす うめの花 かざしにはせむ 君と手折りて

春の愁いの三部作

うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心かなしも 一人し思えば

わが宿の いささむらたけ 吹く風の 音のかそけき この夕べかも

はるののに かすみたなびき うらがなし このゆうかげに 鶯なくも

わたしにとって春は愁いの春である。
その気持ちを形成する一部は明らかに
上記家持春の愁いの三部作である。

Last updated Mar 18, 2006 05:59:10 PM
Mar 17, 2006
後悔と困難と励ましの口語英語表現集

あんなに頑張ったのに。         All that for nothing.
あんなことしなければよかった。     I shouldn’t have done it.
あんなこと言わなければよかった。    I shouldn’t have said that.
ばかなことをしてしまった。       I should have known.
そんなことをするなんて私も軽率だった。 It was careless of me to do so.
自分のしたことを後悔している。     I regret doing that.
やりすぎたよ。             I went too far.
どうしようもないよ。          I can’t help it.
見込みなしだ。             Not a chance!
しかたがないよ。            That’s the way it goes.
もう降参するんだ。           I’m throwing in the towel.
絶望的だ。               It’s hopeless.
がっかりだ!              What a disapointment!
残念だなあ!              What a pity!
むだな骨折りだった。          It was a waste of effort.
むだな試み               a wild-goose chase
失敗したよ。              I blew it.

まいったよ。              You’ve got me.
悪気はなかったんだ。          I didn’t mean to hurt you.
君がいなくて寂しかったよ。       I missed you.
ぼくは寂しがり屋なんだ。        I get lonely easily.
仲直りはできないのかい?        Can’t you patch things up?
いまに始まったことじゃないよ。     It’s the same old story.
どうしたらいいんだろう。        I don’t know what to do.
どうしよう。              What am I supposed to do?
これは困ったぞ。            We are in trouble.
それはやっかいだ。           It’s a hassle.
困った問題だ。             It’s really a difficult problem.
何と申し上げていいやらわかりません。  I don’t know what to say.
まいったなあ。             You got me.
彼にも困ったもんだ。          He’s a nuisance.
自業自得だ。              You asked for it.
そこが難しいところだよね。       That’s the hard part.
気がとがめるよ。            I feel guilty.
困っているようだね。          You look puzzled.
その考えが頭からはなれないんだ。    The idea haunts me.
本当?                 Really?
本気なの?               Are you serious?
冗談でしょう?             Are you joking?
何だかあやしいな。           It sounds fishy to me.
そんな話は信じないよ。         I won’t buy that story.
あの男の言うことは信用できない。    I don’t believe him.

泣かないで。              Don’t cry.
涙を拭いて。              Wipe your tears.
元気を出して!             Cheer up!
最善を尽くせ!             Do your best!
がんばって!              Go for it!
応援するわ。              We’ll cheer for your team.
今度はがんばろうね。          Try harder next time.
あきらめるな!             Hang in there!
自分に負けないで!/あきらめないで!  Don’t give up!
君ならできるよ!            You can do it!
もっと楽観的に見てごらん。       Look on the bright side.

君に迷惑かけたくないんだ。       I don’t want to put you out.
これしきのこと平気さ。         This is nothing.
なんてひどいことでしょう!       How terrible!
たいしたことじゃないよ。        No big deal.
これはまだいいほうだよ。        I’ve seen worse.
そんなにやけを起こさないで。      Don’t feel so bad about yourself.
なんて残念なことなんだ!        What a pity!
なんとかなるよ。            It’ll work out.
彼女はただ気を悪くしているだけさ。   She’s just upset.

気にしないで。             Never mind.
残念だったね。             What bad luck.
大丈夫だよ。              That’s all right.
自分を責めないで。           Don’t blame yourself.
きみが悪いんじゃないよ。        It’s not your fault.
そういうこともあるよ。         It happens.
誰にもあることさ。           It happens to the best of us.
悩むことないよ。            There’s no need to worry about it.
考えすぎないで。            Don’t give it another thought.
仕方ありませんよ。           It can’t be helped.

つらいでしょう。            It must be tough for you.
まあ、かわいそうに!          Oh, poor thing!
君の気持ちはわかるよ。         I know how you feel.

どうしたの?              What’s the matter?
だいじょうぶ?             Are you okay?
いったい何ごと?            What’s going on?
何か気にかかっているの?        Is something on your mind?
君のことが気がかりだったよ。      I was worried about you.
私のためにお手を煩わさないで下さい。  Please don’t go out of your way.
深刻な顔をしているね。         You look serious.
今日は悲しそうな顔をしてるね。     You look sad today.
今日はうかない顔をしているね。     You don’t look very happy today.
どうしてそんなにうかない顔をしてるの? Why are you so glum?
すごく疲れているようだね。       You look exhausted.
休憩したほうがいいよ。         You need a break.
君は今日どうかしているよ。       Something is wrong with you today.

Last updated Mar 17, 2006 01:07:31 PM
Mar 16, 2006
聖書から罪と赦しの引用

> イザヤ書33:1
> ああ。自分は踏みにじられなかったのに、
> 人を踏みにじり、
> 自分は裏切られなかったのに、
> 人を裏切るあなたは。
> あなたが踏みにじることを終えるとき、
> あなたは踏みにじられ、
> あなたが裏切りをやめるとき、
> あなたは裏切られる。

こわい言葉。

> (詩篇19:12-14)
> 誰が自分の数々のあやまちを
> 悟ることができましょう。どうか、隠れている私の罪をお赦(ゆる)しください。

そうですね。その通り。謙虚になりたい。

> 詩篇25:8-11
> 主は、いつくしみ深く、正しくあられる。
> それゆえ、罪人に道を教えられる。

赦されることも大切ですが、
そして赦されるしか道のないわたしたちですが、
正しい道を教えられることもやはり大切ですね。
世の中に正しいことはやはり厳然としてあると思うことあり。
しみじみ。

> 詩篇32:3-5
> 私は、自分の罪をあなたに知らせ、
> 私の咎(とが)を隠しませんでした。
> 私は申しました。
> 「私のそむきの罪を主に告白しよう。」
> すると、あなたは私の罪のとがめを赦(ゆる)されました。

知らせ、隠さず、告白する。
まずそこまでは自分のイニシアチブで実行しよう。
赦されるかどうかは、相手次第だ。
そして神様次第だ。

拒食の後 桃缶食す 春の雨

Last updated Mar 17, 2006 12:33:27 AM
Mar 15, 2006
反省すること

深く反省するとは、つまりは自分をつくりかえることだ。

昨日までの価値判断を捨てる。昨日までの行動を捨てる。

そして生まれ変わって、精進する。それしかないだろう。

重く難しい。しかしトライしよう。煉獄で魂を浄化する。

そうしなければ明日はない。そうしなければ反省はない。

Last updated Mar 16, 2006 02:38:54 AM

反省

春だね 光がキラキラしている

同じことを続けていると
頭が曇ってくるね

そこにある安定が大切なのだけれど
でも腐ってくる気がしてしまう

反省するって
どうしたらいいのかな

海はたまに反省するかな

Last updated Mar 15, 2006 03:00:04 PM
Mar 13, 2006
悲しい時

まずいっぱい泣きましょう
つぎにいっぱい寝ましょう
そのあと少し食べましょう

心を整えるのは大変だから
まず体を整えましょう

海を見ましょう
波の音を聞きましょう

大きな樹を見ましょう
葉のささやきを聴きましょう

昔のアルバムもいいな
昔の絵本もいいな

人間が悲しい時はこんなふうなのかと
宇宙人のように味わいましょう

この世の悲しみはこんなふうかなと
あの世の人のようにしみじみと感じましょう

そして 神様は わたしに 何を伝えたいのかな
と考えましょう

わたしたちはいま煉獄にいる
悲しみを通じて魂は浄化される
浄化された魂は軽く軽くなって天国に向かう

だから涙のあとで
神に感謝できるのだ

Last updated Mar 13, 2006 11:52:33 PM

Mar 12, 2006
映画「素晴らしき哉、人生!」It’s a wonderful life.

映画「素晴らしき哉、人生!」It’s a wonderful life.
クリスマスイブに奇跡が起こる。キャプラ監督、ジェームズ・スチュワート、ドナ・リード出演。
なるほど。わたしたちは日常を当たり前のように生きているが、ありがたいことなのだと改めて思う。
普通の景色や普通の人間関係がどんなにかけがえのないものか、失ってみないと分からないのはとても残念なことだ。

医療は、それまで当たり前だったことが失われたところから始まる。その始まりには悲しみもある。同時に、目の前の曇りを拭われたような、人生に対しての強い視力を獲得することもある。だから医療人は人生の尊さに気づかせられる。深刻な喪失体験に接し、そのことによって、神に与えられていた祝福の大きさを教えられる。

生きていることはどんなに感嘆しても足りないほどの奇跡だ。特に自意識の発生、自由意志の感覚は奇跡だと思う。どのようにしてこのようなことが可能になっているのか、謎だ。
自意識の障害や自由意志の障害を目の当たりにして、不思議さを再認識する。

Last updated Mar 12, 2006 05:15:42 PM
Mar 11, 2006
浅田真央とスルツカヤの苦悩と神の問いかけ

オリンピックで、女子フィギュア選手、ロシアのイリーナ・スルツカヤは多分勝利を確信していた。周囲も金メダルを確信していた。最大のライバル、アメリカのサーシャ・コーエン選手が自滅したからだ。日本の荒川は高得点だったものの、スルツカヤは一日目もリードしているし、自由演技でも普通に滑っていれば、おそらく、金メダルが可能だった。

そのような状況で、スルツカヤは失敗した。どうしようもないものだ。それが人間というものだ。いつものように滑ればそれでよかったはずだ。それができない。未熟といえば未熟であるが、それが人間というものではないか。それが我々人間である。

わたしにも覚えがある。いつも平気でやっていることをいつものように簡単にやればいいだけだったのに、うまくいかないのだった。なぜかも分からない。

これが神からの問いかけだと思う。ここに神からのメッセージが含まれている。どのような問いかけだと読み解くか。そしてその問いかけにどう答えるか。スルツカヤは人間として最重要の問いに直面しているのではないかと思う。

このような局面で、人間は真に磨かれると思う。

ジュニア選手権で浅田真央が同じように実力は評価されながら二位になった。これが神からの問いかけである。

Last updated Mar 12, 2006 11:02:12 AM
Mar 10, 2006
神はわたしたちに問いかけている

「涙」から「神への感謝」まではたしかに遠い道のりだ

しかし神はわたしたちに問いかけている。
わたしたちの身の回りで起こる様々なことは神からの問いかけであると考えることができる。一見よく見えることも、一見悪く思えることも。
その問いかけに対して、自らの自由意志により、神に応答する。それがこの世界を生きる意義であると思う。
つらいこともあるが、神との対話だと思って、もう一度自由意志を働かせよう。

耐えるしかないこともある。その場合には耐えようではないか。

問題が解決されつつあるとは思えなくて、ただじっと待つしかないことがある。そのときは決意してじっと待とう。そして、じっと待てば、事態が変化することもある。時間は不思議なものだ。

Last updated Mar 10, 2006 12:31:07 PM
Mar 9, 2006
涙のあとで

涙のあとでほほえみを

神に感謝を

再び巡り来た春を喜ぶ

悲しみは感謝にかわるだろう

Last updated Mar 9, 2006 10:42:05 PM
Mar 7, 2006
夫婦の情景

お年を召した夫婦である。

奥さんは「隣の四人家族が窓からわたしたちの食卓を覗いて、悪口を言っている。」と語る。
普通に考えればありえない話で、周囲の人間としてはいわゆる幻聴なのかなと疑う。

しかし、いつも一緒にいる夫は語る。
「話の内容はもちろん信じられないようなことばかりです。でも、わたしは耳が悪くて補聴器をつけてもうまく聞き取れない。目も悪くて、特に暗がりではものの形がうまく分からない。だから妻の話も、はっきりは否定できない。むしろ、わたしとしては、妻がそのように確信を持って言うのですから、それを信じてやるしかないと思うのです。」

なんと、妻を信じるというのである。無条件に信じると語る。
夫婦愛の一つの形であると思う。
かくありたいものだ。

Last updated Mar 7, 2006 05:25:37 PM
Mar 6, 2006
CHANGE THE WORLD by Eric Clapton 返す

贈りがとても格調高く優美繊細、言葉の手触りとしても貴族的なので、
返しはまじめだけどふざけてしまう田舎の不良を想定して書いてみた。

CHANGE THE WORLD
田舎のクラプトン

If I can reach the stars,
Pull one down for you,

俺はお前に星を一つくれてやるぜ
流れ星になるから見てな

Shine it on my heart
So you could see the truth:

そんで、その星はまぶしいぜ
見えるだろ それが俺のまごころだ

That this love I have inside
Is everything it seems.

今の俺は愛そのものだぜ

But for now I find
It’s only in my dreams.

夢かもって心配か?大丈夫だ、任せろ。

And I can change the world,
I will be the sunlight in your universe.

世界は俺のモンだ
俺はお前の太陽だ
そうだろ?

You would think my love was really something good,
Baby if I could change the world.

愛っていいもんじゃねえか、ベイビー
世界は俺のモンだ ありがとよ

And if I could be king,
Even for a day,
I’d take you as my queen;
I’d have it no other way.
And our love would rule
This kingdom we had made.

俺がキングでお前はクィーンだ
ちょっと田舎でもいいだろ 世界は俺のモンさ で、お前のモンだ

Till then I’d be a fool,
Wishing for the day…

ざけんじゃねえ、
マジだぜ マジだろ!

That I can change the world,
I would be the sunlight in your universe.
You would think my love was really something good,
Baby if I could change the world.
Baby if I could change the world.

世界は俺のモンだ 田舎だけどな
俺はお前の太陽さ
愛はいいぜ
世界は俺たちのモンさ

I could change the world,
I would be the sunlight in your universe.
You would think my love was really something good,
Baby if I could change the world.
Baby if I could change the world.
Baby if I could change the world.

世界は俺のモンだ 田舎もいいぜ
俺はお前の太陽さ
愛はいいぜ
気に入ってるぜ
世界は俺のモンさ
だからぜんぶお前にやるぜ
田舎だけどな
俺たちのモンさ
ほぼご臨終だけどな

訳(非常に超訳)Ri.Kat

Last updated Mar 6, 2006 12:31:02 PM
Mar 5, 2006
CHANGE THE WORLD by Eric Clapton 贈る

かなり適当に意訳して遊ぶことがある。贈答歌形式になった前半部分。

CHANGE THE WORLD
by Eric Clapton

If I can reach the stars,
Pull one down for you,

Shine it on my heart
So you could see the truth:

That this love I have inside
Is everything it seems.

But for now I find
It’s only in my dreams.

And I can change the world,
I will be the sunlight in your universe.

You would think my love was really something good,
Baby if I could change the world.

And if I could be king,
Even for a day,
I’d take you as my queen;
I’d have it no other way.
And our love would rule
This kingdom we had made.

Till then I’d be a fool,
Wishing for the day…

That I can change the world,
I would be the sunlight in your universe.
You would think my love was really something good,
Baby if I could change the world.
Baby if I could change the world.

I could change the world,
I would be the sunlight in your universe.
You would think my love was really something good,
Baby if I could change the world.
Baby if I could change the world.
Baby if I could change the world.

この手が星に届いたら
ひとつだけ てのひらにつつんで
あなたにあげる

わたしのこころをてらしてみて
なにが見えるか おしえて

満ちているもののすべてを
愛と呼んでもいいの?

もしかしたらただの夢かもって
醒めてしまうのが怖くて

世界が終わるとき
わたしあなたのひだまりでいたい

そのあたたかみに あなたはまどろんでくれるかな
愛しい人 もし世界が終わる日に

一日でもいいの
望みが叶うなら
あなたと一緒に暮らすの
ほかは何もいらない
わたしたちには愛しかなくて
そんな二人の世界になるの

ばかって言ってね
そんな日を夢見たりしてね

世界が終わる日に
わたしあなたと一緒にいたい
寄り添うぬくもりに身をゆだねてくれたら
ね、もしも世界が終わる日に
もしも世界が終わる日に

世界が終わる日に
わたしあなたを包み込みたい
あなたの重荷を溶かすことができたなら
愛しい人 もしも世界が終わる日に
もしも世界が終わる日に
もしも世界が終わるなら 

訳(かなり意訳)youryou

Last updated Mar 5, 2006 11:12:27 PM
Mar 4, 2006
ヒッチコック「Notorious」

Cary Grant と Ingrid Bergman の組み合わせ。

花は、美しいがゆえに人に摘まれる。
花は、それでも美しくありたいと願うだろうか。

世の中では 美しくなくても
摘まれてしまうことがありますが。

Last updated Mar 5, 2006 11:14:42 PM
Mar 2, 2006
こけこのうた(ニワトリの歌)

ころころ 卵は おりこうさん
ころころ してたら ひよこになっちゃった

ぴよぴよ ひよこは おりこうさん
ぴよぴよ してたら こけこになっちゃった

ころころ ぴよぴよ こけこ
こけこが ないたら 夜が明けた


「こけこ」はコケコッコーと鳴くということで
ニワトリのこと

知人が歌う歌を断片的につなぎ合わせて
こんな歌になってわたしの記憶の中にある
そんな歌はないよ と言われたが
どう考えても これで完成された形だと思える

DNAが環境に応じて形質を発現する
そこにはとりたてての努力もないし無理もない
それでいいと思う

無理もしない
嘘もつかない
ただ無心になる
こけこはそんな生き方が出来る
人間もできるはずなのになあと思う

Last updated Mar 2, 2006 11:49:21 PM

Mar 1, 2006
春の花

花は時とともに失われてしまう。ターシャ・テューダーの庭も冬を迎えると雪に覆われる。いったんはすべてが枯れ果てる。しかしだからこそ春の喜びがある。

わたしはドライフラワーを試みた時期がある。そのころのものをいまも飾っている。薔薇はきれいなドライフラワーになった。生花の時の色が四種類でも、自然乾燥のドライフラワーにすると三種類になったりもした。色素の種類を考えるヒントになった。
撮りためた薔薇の写真がある。週に一度新しい薔薇を机に飾った時期があり、それを写真に撮った。多分一年分くらいになる。

薔薇が水を吸ってくれるかどうかは偶然のようだ。お店ではよく分からないらしい。水切りをしたり茎を焼いたり、いろいろやった。薬品も使った。濡れた新聞紙で包む方法も試した。結局、二日ほど様子をみて水を吸い上げないようだったらドライフラワー用に切り替えることにした。

シリカゲルの中に花を埋め込んで電子レンジで乾燥させる方法がある。まだ試していない。プリザーブドフラワーも興味がある。

鉢植えではシクラメンがとても元気だ。いまも紅と白が咲いている。また、春のチューリップは容易に咲く。色を混ぜたくて人工交配している。ラベンダーは年によっていい年と悪い年がある。去年はうまくいかない年だった。今年の冬は寒くて、これまで連年でうまく咲いていた蘭が一鉢枯れてしまったように思われる。
盆栽用の松を育て始めたところ、若葉がとてもかわいかった。特有の形をしている。そのあとはうまく育たず、早々に諦めた。
知人は薔薇を育てるにあたって、庭の土を焼くのだという。徹底的に殺菌するためらしいがはっきりしない。

庭があったら、温室も作りたいものだと思う。

Last updated Mar 2, 2006 02:00:58 AM
Feb 28, 2006
米国絵本作家ターシャ・テューダーのNatural Gardenと銀色夏生「庭ができました」角川文庫

NHK「ターシャ・テューダー 四季の庭 喜びは創りだすもの」2005年を見た。米国の国民的絵本作家ターシャ・テューダーは90歳である。23歳で結婚、最近の50年間はひとり暮らしだ。米国バーモント州の家に住み、30万坪、東京ドーム20倍の庭を営む。そのNatural Gardenはgardeningを好む人のあこがれだという。質素に心豊かに暮らし、生活は祈りと感謝に満ちている。彼女の描く絵本は100冊を超え、米国開拓者が入植した当時の味わいに満ちている。彼女はその当時に近い生活を続けている。雑草も好きという。「庭の設計はしない。ただ好きな花をいろいろ植えていくだけ。でも一応の形ができるまでは最低でも12年はかかる」と語る。ナレーションは「もちろん勉強を重ねて選び抜かれた花である」と解説していた。「はじめての植物を植えてみる時は、三カ所に植えて試してみる。一番適した場所を知るため」とのこと。光、水、風などの適合性を見るのだろう。Natural Selectionのprocessを人間の手で促進しているわけだ。野の花が咲き乱れる草原は「人間と自然との調和」を実現している。「Formal garden かたくるしい庭」は好きではないという。

花々の色の微妙さは興味が尽きない。光の当たり具合でも感じが変わる。知り合いの素人カメラマンは、朝日を浴びる小さな花を写すために機材を抱えて朝の一番電車に乗る。

番組では和名と英語名が紹介されている。名前は興味深い。
ある一群の病気で出現する「ヘリオトロープ疹」というものがある。現在ではヘリオトロープとは何かを改めて学ばなければならない。しかしこの言葉が作られた当時は、ヘリオトロープが身近にあり、ヘリオトロープのような発疹ということで分かりやすかったのだろう。Garden Heliotropeはカノコソウだ。両側あるいは片側の眼瞼部の紫紅色の腫れぼったい皮疹をヘリオトロープ疹と呼び、膠原病の一部を疑う。夏目漱石の「三四郎」にヘリオトロープの香水の話が出てくる。

アツモリソウはLady’s Slipperだ。朝日新聞の一面にある花の写真と短い解説が好評なのも、人々の花に対する愛を思わせて好ましい。

思い出したので、銀色夏生「庭ができました」角川文庫をとりだしてながめてみた。完成するまで1年以上かかり、そのあとはのんきにのび放題にしているとのことだ。Natural Gardenに近い部分も多くある。

庭はいいものだ。一種類の植物を三カ所に植えて違いが分かるほどの広さがあればなお望ましい。

そういえば、動物行動学者コンラート・ローレンツは水槽の中に自然を再現する方法を紹介していた。水槽の中に実現するNatural Gardenだろうと思う。

Last updated Mar 2, 2006 01:56:57 AM
Feb 27, 2006
Suddenly, Last Summer

ジャズ菊地成孔のアルバム「南米のエリザベス・テーラー」のことが頭にあったので、Tenessee Williams原作の映画「Suddenly, Last Summer」をテレビ東京の放送で見た。Elizabeth Taylor (Catherine Holly),Katharine Hepburn (Violet Venable),Montgomery Clift (Dr.Cukrowicz)などが出演。州立精神科病院、ロボトミー、Dementia praecox、フロイト的治療など、古すぎて長い解説を付けないと分からないくらいだ。内容については特に面白いこともないので解説しても仕方がない。もったいつけた割にはたいしたことのない話である。Elizabeth Taylorは、わたしには魅力的ではなかった。Suddenly, Last Summerで検索すると、舞台『セバスチャンの庭』に関係していることが分かる。セバスチャンはSuddenly, Last Summerの登場人物であり、彼の愛した庭には不思議な植物がたくさんある。
Dementia praecoxはドイツの精神医学者クレペリン先生が決めた言葉で、直訳すると「早発性痴呆」となる。20代から始まる認知障害のことを指す。その後ドイツのプロイラー先生がSchizophreniaと呼ぶように改めた。日本ではこれを精神分裂病と呼んでいたが、最近は統合失調症と呼ぶことになった。テレビ東京の担当者は見識があり、変に訳さないで、デメンチアプレコックスとそのままでセリフに出していた。何重にもデリケートな言葉なので、それがよいと思う。
この病気は時代により、環境により、重症度や経過が異なるようで、不思議なことだと言われている。最近は軽症化が言われており、なぜなのか議論があるが、分かっていない。

ハリウッドの昔の白黒映画といえばヒッチコック「Notorious」も続けて見た。Ingrid Bergmanは美しかった。しかし特段に賛美したくなるほどでもない。今の日本ならもっと美しい人がたくさんいる。脚本としてもたいして評価できない。Ingrid Bergmanの人生がもみくちゃになる少しだけ前の時期だろう。Ingrid Bergmanが映画の仕事をしても、こんなおままごとには飽き飽きするという気持ちも分からないではない。

Last updated Mar 2, 2006 01:44:05 AM
Jan 15, 2006
~さくらさんの知恵袋~9 「お花のための草むしり」 [ カテゴリ未分類 ]
さくらさんは近くをお散歩します。そこは砂利道で、草の中にひがんばなや小菊、水仙などが咲くところ。あまりにも草がぼうぼうな時は、草むしりをするそうです。そんなとき、こころに留めている言葉は、小さな子の一言。「虫のおうちがなくなっちゃうから、草、ぜんぶとらないでね」。さくらさんはその言葉を受けとめて、虫のおうちを残しておいて、お花のために草をむしります。
ふだん何気なく通っている道に草が生えている、そこには、花も咲くけれど虫も住む。それを見つけられるやわらかなまなざしで、もういちど身の回りを見渡してみたいものです。
今まで気がつかなかったけれど、そこに小さなきらきらが待っているかもしれません。
さくらさんの真似をして、ふだんの生活の視点をすこしだけ変えてみたら、すてきなことが起こりそうな予感がします。

Last updated Jan 17, 2006 05:29:53 PM
Jan 14, 2006
川村結花「around the PIANO」所収「夜空ノムコウ」 [ カテゴリ未分類 ]
川村結花アルパム「around the PIANO」所収「夜空ノムコウ」。
かすかな悲しみと、しかし強い視力。

Last updated Jan 15, 2006 12:30:03 AM