小林カツ代/「安全」や「自然」より、「おいしい」料理がいちばん大事

“——家族でおいしく楽しく食べられれば、手作りとか自然食にこだわる必要もない?
「手作り」という言葉も嫌いですね。だって、料理は手で作るに決まっているじゃないですか。自然食にこだわる人もどうでしょう。何でもかんでも「自然」にこだわる人にはユーモアが感じられません。だいたい発想が「あれもいけない」「これもいけない」なので、おいしそうな感じがしません。そうではなくて、「これもいい」「あれもいい」という発想のほうがおいしい料理を作れると思うんです。

病気でもない限り、減塩とか減油といってぼけた味の料理を作っている人は、その人の人生もぼけていくと思います(笑)。そういう引き算の考えでは、おいしい料理は作れません。玄米が本当においしいならば、今でもみんな玄米を食べているはずなんです。でも実際はそうじゃない。自然かどうかじゃなくて、「おいしい」料理が元気を作るんです。


小林カツ代/「安全」や「自然」より、「おいしい」料理がいちばん大事

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いや、それぞれの考えでいいでしょう

コマーシャルで、天然由来とか自然成分とか、言っているのは無意味ですけれどもね